JKさんちのサルトルさん|大間九朗
bunsosha-novels1940
文装舎
一時期めちゃくちゃ売れていて、書店でも大量に平積みされていたように思います。ついにコンビニでもよく見かけるほどになっていて、私はローソンでついに購入しました。コンビニで本を買うなんて初めてでしたが、それほどこの本がプッシュされていて、もはや読まなきゃついていけてないくらいの圧を感じていました。

羽賀翔一(漫画)
吉野源三郎(原作)
マガジンハウス
2017年8月24日
全1巻(小説版あり)
自分を責め立てるほど苦しみを感じているのは、正しい道に向かおうとしている証なんだ。
中学2年生のコペル君、亡くなった父は銀行の重役でそこそこの家柄。中学校の友人は実業家、大学教授、医者などの家系で、比較的上流の未来を期待される子供たちへ向けた話です。
学校や日常生活を通して、ものの見方、社会の構造、関係性を捉え、すぐれた洞察力と豊かな道徳的感性から発見を広げていきます。
そんなコペル君の発見に、叔父からのアンサーとしてノート形式で語られていきます。
コペル君の精神的な成長、友達の貧困、人間性の追求といった『より良く生きる』ための指南が凝縮された教養教育本でした。
漫画版だというのに文章量はかなり多いけど、コマ割りが大きくてさくさくと読みやすさはあります。小説版も読みましたが、おじさんのノートの内容はそのまま小説も漫画も同一です。ストーリーは漫画でサラッと進めて、大事なことが書かれたおじさんの手紙は忠実に文章として載せています。
どう生きるべきか、ではなく、コペル君のあらゆる発見を起点にした社会的な認識のもとで、『どう生きるか』というあくまでも提示になっています。このタイトルが優れているところですね。