【2025年】読んでよかった本ランキングBEST5
2025年は週に1冊のペースで年間約50冊の本を読みました。読んだ本の中で、個人的にとくに気に入った作品をジャンル問わず5つ紹介します。
狼の幸せ

イタリアの作家の本ですが、海外文学特有の読みにくさはありません。富嶽三十六景になぞらえて、細かく36編に章立てされた男女の物語を描いてます。
富嶽三十六景が題材になってる通り、日本との縁もうっすら感じられる本です。
淡々と読み切ってしまいましたが、ふりかえるとじわじわ作品の良さが心にしみてくるような一冊でした。一度読み通せば内容を知っているので、短い章を短編のようにかいつまんで読み返す楽しみがあります。

Paolo Cognetti(著)
飯田亮介(訳)
早川書房
2023年4月11日

太陽の子

少女のお父さんの心の中でだけ沖縄戦争が続いている。戦争が終わっても心に残り続ける傷をえぐるような哀しい物語です。
戦争が人々の何を奪ったのか、逆に何を心に植え付けたのかを考えさせられます。
沖縄のことを知ろうとするほど他人の痛みに踏み込んでしまうジレンマに少女が挑んでいく姿がとても愛おしいです。

灰谷健次郎
KADOKAWA
1998年6月23日

茶色の朝

政治的無関心が社会をどこに連れて行ってしまうのか。自分には関係ないと思っていたできごとが、いつの日か取り返せないほど悲惨な結果を招いていたら…。
これは社会や政治への無関心が世の中を茶色に染め上げてしまうおそろしいディストピアです。
かつてフランスの選挙に多大な影響を与えた、一人一人が考えて選択することの重要さを問う不朽の名作。

フランク パヴロフ(著)
ヴィンセント ギャロ(絵)
藤本 一勇(訳)
高橋 哲哉(解説)
大月書店
2003年12月10日

ハツカネズミと人間

ハードボイルドなアメリカ文学。怪力で太っちょなレニーと、小柄で頭がキレるジョージの2人が、夢を抱きながらカリフォルニアの農場を渡り歩く。
夢があっても怠惰な現実に引っ張られたり、傷があっても仲間内でなめあったり、そんな向上したくてもできない2人を描いています。
作中の老人の飼い犬が撃たれたシーンが、物語の重要な伏線になったことに気づいたときの衝撃は忘れられません。

ジョン スタインベック(著)
大浦 暁生 (訳)
新潮社
1994年8月10日

神様がうそをつく。

実は2025年ではなく毎年必ず1度は読んでいる最も好きな漫画の一つ。今年はサウンドドラマCDを購入したのでランクイン。
小学生の純粋で突発的で無力な様子を見事なまでに描いた名作だと思います。
サウンドドラマのクオリティも素晴らしい。声優、小林裕介と種﨑敦美がこの作品が好きすぎて公認非公式プロジェクトとして制作したほど。
切なくてやるせなくて、なぜか不思議と懐かしさまで感じるような、私にとっては特別な1冊です。

尾崎かおり
講談社
2013年9月20日












