#6 御書印巡了の旅「名古屋中区栄編」丸善名古屋本店・ジュンク堂名古屋栄店
御書印が本と書店を繋ぐ、そんな目的をもつのならできる限り個人書店を中心に巡りたいと思っていました。丸善やジュンク堂といった大型書店は、そこにあるだけで多くの来店客と接点がありますからね。
しかし50店舗巡了を目指すには、そんなことも言ってられない現実に気が付きます。そもそも私の拠点である岐阜県には御書印対象店舗が6店舗しかありません。
ということでなるべく個人書店や町の書店といった中小規模を狙っていきたいところですが、私のこだわりは置いといて、順当に行ける書店をどんどん巡っていこうかと思います。
御書印は対象店舗で300円支払えば捺してもらえますが、せっかくならば御書印の趣旨に則って、できる限りその書店とのご縁にちなんだ本を購入していきます。
- 必ず本を1冊以上購入する
- できればその土地や本屋に縁のある本を選ぶ
- 自分が読みたい本を選ぶ
とくに大型書店はその書店ならではの特色を抽出しにくいので、あくまでも自分が読みたい本の範囲に限ったゆるいルールでスタートします。
丸善 名古屋本店

栄の大通りにあって、ビジネスマンの往来が多い街の大型書店。丸善名古屋本店ビルの地下1階から5階までの6フロアを120万冊以上の蔵書で迎える東海最大級規模です。
以前は7階まで書店でしたが、現在6階~7階は駿河屋名古屋栄店となっています。
丸善の特徴ですが、やはりビジネス書や理工学系の専門書が充実していました。特に栄という立地からサラリーマンが本を買っている姿が目立ちますね。

階ごとに異なるジャンルの書籍が、綺麗に整列された棚に大量に並んでいます。あまりにも本が多く、ふらふらとあてもなく気になる本を眺めているとすぐに時間が過ぎていきます。


高級ステーショナリーやトラベルグッズなどは、店舗1階の入り口から目の前にあります。Mont Blancが唯一好きなブランドで、万年筆は扱えないですが財布やバッグで使っています。

通常ほとんどの書店で会計カウンターで御書印を捺してもらえるのですが、ここだけはサービスカウンターに案内されました。
スメラミシング

小川哲
河出書房新社
2024年10月10日

SNS上のカリスマアカウント「スメラミシング」を崇拝する”覚醒者”たちの白昼のオフ会。SNS時代における陰謀論の拡散メカニズムを描いた物語。誰もが気軽に発信できる世の中で、何気ない言葉が独り歩きして、個人の確信や集団の熱狂へと増幅していく様子を可視化させます。
表題を含む全6編のSF短編集です。ちなみにサイン本でした、都心部の書店ならではですね。
江戸川乱歩

怪人二十面相のスタンプとMARUZENの看板。
二十面相は童話の中の魔法使いです。
だれにでもできないことを、実行してみせるのです。
子供の頃に二十面相シリーズを夢中になって読んだ記憶がありますが、その内容は全くというほど覚えていないので、いつか読み返したいと思っている作品です。
ジュンク堂書店 名古屋栄店

明治安田生命名古屋ビル地下2階から地下1階までの2フロアが書店となっており、栄駅の地下道直結になっています。
すべて地下にあるからなのか、昔あったテナントがなくなったからなのか、若干店内のレイアウトや導線に違和感があるような気がします。地下鉄からのアクセスは地上に出る必要がなく抜群に良いです。

書棚と通路のど真ん中にエスカレーターの存在感が不思議に思えました。

品揃えは十分。さすがに丸善本店ほどではありませんが、ジャンルまんべんなく充実しています。

なんといってもこちら、手塚治虫書店コーナーが見どころ。漫画の神様 手塚治虫の関連書籍が集められた棚です。
しかし丸善ジュンク堂書店が展開しているコーナーなので、ジュンク堂名古屋栄店以外の丸善やジュンク堂でも見かけることがあるかもしれません。
ちなみに私が一番好きな作品は写楽保介が主人公の「三つ目がとおる」です。
私たちが轢かなかった鹿

井上荒野
U-NEXT
2025年6月20日

またしても都会の本屋でしか購入できない著名作家のサイン本です!
まだ未読ですが、同じ出来事を二人の当事者の視点から描く騙し絵のように読者を惑わす短編集、という煽り文に惹かれました。装丁カバーがベルベットみたいな、柔らかい手触りでお洒落だったのも決めてです。
松尾芭蕉

前々回の連載#4にて、長野県木曽町のやま路書店の御書印が松尾芭蕉「野ざらし紀行」から引用された俳句であることを述べました。
またしても同じ芭蕉からの言葉を御書印にのせています。
狂句 木枯の 身は竹斎に 似たる哉
「木枯らしに吹かれて旅をする私のこのボロボロの姿は、まるで物語に出てくるヤブ医者の『竹斎』そっくりだな」と詠んでいます。なお竹斎とは、この時代に流行っていたコメディ小説の主人公です。
冷たい旅装束で木枯らしに吹かれる中、自虐とユーモアで肩の力を抜く一句です。











