#7 御書印巡了の旅「神戸市2店舗編」井戸書店・流泉書房
淡路島へ旅行に行く予定があり、せっかく遠出をするならば道中の御書印を集めておきたいので、神戸市の気になる個人書店を2店舗訪れました。
午前中に急ぎながら向かったのであまりゆっくりできなかったけど、どちらも素敵な個性ある書店でした。
御書印は対象店舗で300円支払えば捺してもらえますが、せっかくならば御書印の趣旨に則って、できる限りその書店とのご縁にちなんだ本を購入していきます。
- 必ず本を1冊以上購入する
- できればその土地や本屋に縁のある本を選ぶ
- 自分が読みたい本を選ぶ
とくに大型書店はその書店ならではの特色を抽出しにくいので、あくまでも自分が読みたい本の範囲に限ったゆるいルールでスタートします。
井戸書店

神戸市営地下鉄板宿駅・山陽電鉄板宿駅から徒歩2分にある個人書店。私は車で行ったのですが土地勘もなく駐車場のあてがなかったので、板宿商店街よりも遠くの落ち着いた場所に停めてから歩いてきました。
この書店に入ってすぐに感じていた違和感があります。井戸書店のホームぺージを見てわかったのですが、一般的な書店とは異なる陳列を行っています。

版型→出版社別に陳列される。出版社、取次、書店にとって便利な並び。
ジャンル別の棚に陳列。本を買う消費者にとって分かりやすい並び。
なるほど、一般的な書店の並びに慣れていたので違和感があったものの、よく考えてみたら初めからジャンルごとにまとまっているほうが親切です。版型がばらつくので棚に並ぶ本がガタガタして見えるけど、目的の本や読みたい傾向が定まっているならジャンル別の棚は助かります。

店内のポップやオリジナルの帯から「選書に自信あり」と伝わってきました。
井戸書店感動本プロジェクトと書かれた棚には、井戸書店スタッフが実際に読んでこれは感動したという本だけを選び抜いて、自家製帯とメッセージカードをつけた本が並んでいます。
また、ブログanatanohonnosekaiwokaemasho’s blogでも2008年よりコツコツと推薦図書紹介を継続されています。膨大な記事数と定期的な更新性に、淡々とあっさりした記事からして、店主の備忘録的な側面もありそうですが、その温度感がとても読みやすいです。興味を惹かれる本が必ず見つかると思います。
赤いモレスキンの女

アントワーヌ・ローラン
新潮社
2020年12月21日
井戸書店感動本プロジェクトから選びましたが、実はずっと気になっていた本でもありました。プロの本屋のお墨付きがあったので安心して購入です。
自家製帯には人情味あるコメントが書かれていました。
微かなきっかけでも人生は大きくかわるのだなぁ
何事も一期一会。
愛は目の前に落ちている!
神戸須磨板宿とは違い、パリの書店主はダンディです、トホホ。

我々は感動伝達人である

感動伝達人としてしびれる本を紹介して読者に繋いでいく井戸書店の強い言葉。心の底からの感動を届けるのが経営理念です。
「良い本を売る」「売れる本を置く」大事な書店の使命ですが、それだけでなく本を手に取る読者の先を見据えた誇りですね。
私のいくつかスタンプがたまった御書印帖を見て、色々話しかけてくださった店主の陽気な人柄も、地域に愛されるような書店に見えたのかもしれません。
流泉書房

神戸2店舗目をはしごして、商店街の一角にまたも地域密着型書店。なんとなくですけど、関西のほうが本や読書の文化が豊かな気がします。

入り口が狭くて小さい書店かと思いきや、かなり奥行きがあって多くの本やフェア選書が並んでいます。
その日は【らめ活フェア】を催しており、自分を見つめすぎて迷子になってしまう人に贈る20冊が選書されていました。ちなみに、らめ活とは「あきらめ活動」のことで、私もその場で初めて知りました。

1953年創業と歴史が長く、これまでの取り組みをまとめた今日は何の日? 今日も本の日!: まちの本屋が店先の黒板にほぼ毎日書いたブックガイドという本を出版されています。
創業から二度の移転を経て今日まで続いてきた理由、常に新しいことに取り組み続ける理由を三代目社長が語る、生粋の本好き書店です。

楽しい仕掛けに本との出会いガチャ~熊~があり、テーマの熊にちなんだ書籍がランダムで排出されます。熊による獣害が旬の話題なのでぴったりの企画です。


ガチャを回して1発目は熊小説の金字塔的な超有名タイトル「羆嵐」でした。まだ未読でずっと読みたいと思ってたので好都合だと思ったところ、前日に普通に売れていたらしく品切れでした。
気を取り直して再度ガチャを回して出た本が全く知らない海外小説「こうしてイギリスから熊がいなくなりました」でした。自分では選ばなかったであろう本、この偶然の出会いが素晴らしい本との巡り合わせになる可能性もあるので楽しみですね。

店先には「故郷を読もう!ブックフェア」のワゴンがあり、兵庫や神戸に関する選書棚となっています。観光で来た人にとってもありがたいですね。
こうしてイギリスから熊がいなくなりました

ミック・ジャクソン
東京創元社
2018年8月10日
『10の奇妙な話』の著者であるブッカー賞最終候補作家が描く、奇妙で切ない8つの寓話。デイヴィッド・ロバーツのイラスト43点収録しています。
まだ未読ですがこれから読むのが楽しみです。

読んでる姿はカッコいい

読んでる姿はカッコいいをテーマに、本や読書にまつわるサポート的なスタンスを掲げています。
店舗公式通販では、主にサイン本などの限定品及びおすすめ本の販売をされています。サイン本の取り扱いが多いのは、作家さんとの関係がとても良い書店なのでしょうか。











