蜩 岡本千春

蜩 岡本千春

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自費出版ブランド「幻冬舎ルネッサンス」から希少な小説です。図書館で読んで感動し、数年後に再度読もうと思って探したら全然見つかりませんでした。運よく新品の書籍を取り寄せることができたものになります。

あらすじ

愛媛・内子町は明治・大正期、櫨の実を使った蠟燭作りで栄えていた。その内子町で最大の釜場を誇った本江良家の一人娘美咲は、血の繋がらない兄孝之に密かに恋い焦がれていた。孝之が東京の大学に通っていたこともあり、美咲は窮屈な家から出て自分も東京で進学したいと思いを募らせる。ところが分家上江良家の喜助の妻が亡くなり、十八で四十九歳の喜助の後妻に入ることになる美咲。泣く泣く嫁いだ上江良家では苦労の連続で、東京の孝之の元に逃亡しようとした矢先母が家出をし、しかも孝之と一緒にいるのを見たという人がいる。実の親子ではないとはいえ、いつから二人は愛し合っていたのか。そしてこれから誰を頼って生きていけばいいのか。ただただ途方に暮れる美咲……。大正時代、自由の風を感じて心のままに生きることを願う美咲が、封建社会の中でもがき、生き抜いた切ない半生の物語。

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