13歳からの地政学|田中孝幸
オーディオブックカフェというポッドキャストにて紹介された本で、初めて「地政学」という視点を知りました。
世界情勢を地理ベースに分析して国交や軍事問題に生かす学問です。
学校の授業では退屈だった歴史や地理の暗記ばかりの授業が、地政学という視点を持つことで、知識の点同士が線になって繋がっていくような納得感があります。
本書も授業のような対話形式を交えているので、歴史的出来事が一本のストーリーとして理解できるようになります。
13歳からの地政学

田中孝幸
東洋経済新報社
2022年2月25日
かなりの外交の専門家が読んでも読み応えのある内容を、極めてわかりやすく書いている。若者だけでなく、すべての世代の必読書だ。
概要
アンティークショップの貿易商である「カイゾク」が、二人の少年と少女に7日間の講義形式で地政学を教える物語仕立ての入門書です。その中から2つ、超要約して紹介します。
貿易の9割は海を通って実現しています。空輸も活用されているのかと思いきや、圧倒的にコスト面で海路が利用されています。また海底ケーブルは情報の要。さらに海の深さにも着目すると日本の海水体積は世界トップクラスであり、経済的にも優位な点があります。
地政学においてまずは『海』の重要性をおさえなければなりません。
なぜアフリカにお金がないのか。気候や食糧問題ばかり取り沙汰されるが、実は天然資源が豊富で、サハラ砂漠は大陸の1/3以下で緑や水も豊か。住みやすい土地も多い。
理由は端的にいって政治家が海外に金を流してるからです。アフリカが大国の植民地支配の歴史にあり、ヨーロッパやアメリカがそのお金を吸い上げている。そんな構造は現代でも変わらず、アフリカの上層と外国がタッグを組んでいるのです。
感想
地政学を知る最初の一冊に超おすすめ。
私たちは学校の社会の授業で地理や歴史については学んできました。そして政治は公民という科目で勉強してきました。そこに地政学という観点を得ると、過去に学んだ地理や歴史のポイントで繋がるところが生まれるのです。
国際政治に関するニュースを見ていても、地政学的な視点があるかどうかで捉え方も変わってくるでしょう。
タイトルには「13歳からの~」とありますが、本書は大人が読んでも役立ち、楽しめる一冊だと思います。












